キャベツ高い高い食べもの
20250117
野菜の高値が続きます。中でもシンボル的に見られているのがキャベツ。ニュース番組では一玉800円だとか1000円だとか報じられています。
本欄がコタツ記事ばかりでないことを実証するために、近くのスーパーを巡って価格調査を試みました。いずれも消費税別。
A店 399円(愛知産、中玉)
B店 389円(愛知産、中玉)
C店 599円(千葉産、小玉)
D店 488円(愛知産、大玉)
E店 222円(愛知産サワーキャベツ、小玉)
この季節、信州ではキャベツは収穫できません。サワーキャベツというのは、冬キャベツと春キャベツの間に出回る品種らしい。春キャベツは新キャベツとも呼ばれ葉の巻きがゆるく生食に適し、冬キャベツは巻きがしっかりしてオールマイティなんだとか。D店はたぶん春キャベツで、あとは冬キャベツと思われます。
800円もする店はなかったですが、妻に聞くとこの時期はまあ200円台くらいかなと言ってましたので、やはり今が相当な高値であることは間違いありません。
かぐや姫の「赤ちょうちん」という四畳半フォーク(とっくに死語)の一節に、
雨がつづくと仕事もせずに キャベツばかりをかじってた
とありました。貧しい同棲生活の二人には、キャベツの値上がりは一層苦しいものになっていることでしょう。
消費者としては高い時期にわざわざキャベツを食べなくても他の野菜を食べればいいようなものですが、飲食店はそうはいきません。駒ヶ根ソースかつ丼に千切りキャベツは必須。洋食系おかず全般の付け合わせ、お好み焼きやロールキャベツなど、キャベツなしでは成り立たないメニューは数知れず。皆さんほんとうに困っていると思います。
だいぶ前、社員たちと飲みに行ったとき。揚げ物の付け合わせに載っていた千切りキャベツに全然手を付けないまま、皿を下げようとしたY君を厳しく叱責した(本当は軽く「たしなめた」)ことが懐かしい。高いから安いからというものではありませんが、こんな今ですから、いっそう心して戴かなくてはね。