道路陥没日々雑記
20250203
埼玉県八潮市の道路陥没事故。トラックごと転落した運転手さん、本当にお気の毒です。交差点での事故だと思っていたのが一気に広域に、120万人に影響が出るほど広がってしまうとは。これはいったいどうやって収束するのでしょうか。
壊れたのが下水道だというのが、まことにまずい。しかも場所が処理場に至る直前、広域から集まってきた下水が集まった要所ときました。
震災などでインフラがダメージを受けたとき、はじめのうちは食料がなくて困るのですが、じきにトイレの始末が深刻になってくるのは東日本でも能登でもよく耳にする話です。それと同じ、いや規模で言えばこちらの方が被害は大きいのかもしれません。
入ってくる方にはトラックとかヘリとかさまざまな手段があっても、出ていく方はそうはいきません。下水が詰まっていては、上水を使うことができないのです。日頃目に見えにくいパイプがいかに大事な役割を果たしているのか、いやおうなく認識する事故になってしまいました。
住民や飲食店の方々のインタビューが報道されています。皆さん困った困ったとは言いながらも、少しでも節水に協力しようと言っておられます。頭が下がります。風呂やトイレは他の地域に行けば、などと簡単に言えることでもないですし。
雨水や下水が流れ込み地面がどんどん崩れてくる中で、直径5㍍近い管を修復するなんて。スロープを作って中に入り込もうとしていますが、困難なミッションであることは想像に難くない。救出活動もさることながら、まずはとりあえず下水を通すことを優先しなくてはならないのかもしれません。(もちろん並行してやっているのでしょうけれど)
しかしこんなことがあると、おちおち道を車で走ることもできませんよ。日本中で劣化した危険な下水道がどれほどあるか考えると、気が遠くなりそうです。