「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

土用の丑に思ううな丼の未来

20170726



昨日は土用の丑ということで、チェーン飲食店にもスーパーにも、ウナギがたくさんです。当社でも冷凍ウナギを扱っており、この時季はご注文も多いです。私も家族用に買って帰りました(写真)。


私は以前からウナギの資源問題に関心があり、いくらか情報収集もしています。今年も「うな丼の未来」シンポジウムが東京大学であったのですが、地元イベントと重なって、残念ながら行けませんでした。(2013年、第一回のシンポには朝から夕方まで参加して非常に勉強になりました。当ブログの「うな丼の未来」カテゴリをご覧ください)


あれから4年がたち、ウナギを取り巻く環境は良くなったとは思えませんが、ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されるなど、一般の方々がウナギ資源問題を目にする機会は間違いなく増えてはいます。SNSなどでこの問題を真剣に考える人の割合も、今年は特に多かったように思います。


スーパーの店頭を見ても、日常的に大きな売場面積をとって販売されることはなくなりました。価格が高くなりましたから「おかず」としてはなかなか手が出なくなった。大量に並べても売れない、ということでしょう。


ウナギが減っている最大の原因は、乱獲のせい、そしてそれらを一番食べているのは日本人です。中国や台湾で獲れたウナギや稚魚も、日本に運ばれてきます。稚魚(シラスウナギ)の価格は高騰し、密輸密漁が後を絶たず、ヤミで販売されてヤクザの資金源になっている。


現在のウナギの養殖は「天然シラスを買ってきて、池に放って大きく育てる」ことであり、卵から始める完全養殖を商業的に採算の合う形で回すことは、まだまだ遠い先の話です。水産資源は、種の総量を減らすことなく「利息」にあたる量を収穫することで持続します。現在の消費ペースでは、ウナギの持続的利用は成り立ちません。シラスが獲れなくなれば、養殖もできません。


ウナギの資源管理が厳しくなり価格がさらに高くなっていくと、大資本のチェーン店が生き残り、街の蒲焼専門店が淘汰される事態にならないでしょうか。ウナギなぞ売らなくたって困らない大企業が安値で乱売することで、ウナギで生きている専門店が次々に店を畳んでいく…


ウナギの販売を「免許制」にして、一企業が扱えるウナギの量的規制をするとか、何年かのあいだウナギの流通販売に税金をかけ、否が応でも消費量を減らすとか、荒療治が必要なところまできているのかもしれません。

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