「おいしいことなど徒然と」

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プラハのための音楽1968音楽ばなし

20161220

先日の新聞に訃報が。。

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(朝日新聞)カレル・フサさん(指揮者、作曲家)14日死去、95歳。ドイツの音楽出版社が明らかにした。
 チェコスロバキア生まれ。共産党政権に抵抗し、米国に移住した。68年のチェコの変革運動「プラハの春」を受けて書いた吹奏楽のための「プラハのための音楽1968」で世界に知られた。69年ピュリツァー賞受賞。
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フサは日本の吹奏楽関係者にもよく知られた作曲家でした。私はかつての楽団で彼の代表作「プラハのための音楽1968」を手掛け、数回練習したもののあまりの難しさに断念した経験があります。題名からおわかりの通り、愛国者のフサがこの年のチェコ動乱と弾圧を受けて書き上げたものです。


ソビエト連邦を中心にしたワルシャワ条約機構の一員だったチェコスロバキア(当時はチェコとスロバキアは一つの国でした)は、ドプチェク第一書記のもと「人間の顔をした社会主義」を掲げ、独自の民主化路線を歩もうとしました。市場経済、言論の自由、西側との交流などを盛り込んだ民主化運動は「プラハの春」と呼ばれ、市民たちの声明である「二千語宣言」には体操選手チャスラフスカをはじめ3万人の市民が署名しました。


しかしソ連はそれを「反革命」ととらえ、東側陣営からの離反を絶対に許さない強硬な姿勢でチェコスロバキアに臨みました。再三の警告の末1968年8月、軍事力をもって攻め込み、全土を占領支配下に置きました。世界各国から非難が殺到しましたが、結局ドプチェクは失脚し、ソ連に忠実な政権が誕生、プラハの短い春は終りを告げました。


私はベルリンの壁が崩壊する少し前の89年夏にプラハを訪れる機会がありました。ソ連侵攻時にデモが荒れ狂ったバーツラフ広場は、ホテルや商店が立ち並ぶ賑やかな通りで、往時を想像することは難しかった。闇のドル買いからはあちこちで声をかけられ、街にはてんとう虫がたくさん飛んでいました。


当時米国にいたフサは蹂躙された祖国の惨状を聞き、憤激と哀しみの中でこの曲を書きました。4楽章、20分ほどの曲は十二音や微分音などを駆使した現代的な手法で書かれ、強烈なリズムと不協和音の連続の中で、スメタナの「わが祖国」でも使われている讃美歌「汝ら神の戦士」が繰り返し現れます。


初めて聴いたとき、これほど厳しい音楽があるのかと思いました。のちにフサ自身によってオーケストラに編曲されています。オケで演奏される機会はそう多くないですが、指揮者下野竜也氏(真田丸にも登場)が好んで取り上げていて、来月にはN響でも演奏される予定です。たぶん放送もあるでしょうから、馴染みの少ないこの曲にぜひ耳を傾けて、フサがこの曲にこめた祖国への思いを感じていただければと思います。

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焼そばショートケーキ食べもの

20161218





「インスタ映え消費」といえば、これなんか、まさにそこを狙った商品ですね。明星食品の「一平ちゃん夜店の焼そば ショートケーキ味」。業界紙で発売情報を知り、ぜひ試してやろうと心待ちにしていたのですよ。


一平ちゃんのシリーズではバレンタインを目論んだ?「チョコソース味」というのが以前ありました。食してみましたが、…う~ん、お世辞にも美味しいとはいえないお味。チョコと焼きそばがまったく調和せず、完食できませんでした。


それにもめげず発売された、チョコよりもさらに大胆なチャレンジであろう「ショートケーキ味」は、いかなる食べ物なるや?


お湯を入れた瞬間から立ち上る甘い香り。これは明らかに焼きそばではない、お菓子の香りです。3分待って甘いソースとトッピング(乾燥いちごとヨーグルト風味のキューブ)、そしてバニラ味のマヨネーズを加えて出来上がり!さあ食べてみよ。


それがですね、意外と悪くないのですよ。普段私たちが持っている焼きそばのイメージとの強烈なギャップはありますが、甘味じたいは嫌味なものではないし、お菓子の亜流としての存在はそれなりに許されるレベルではないでしょうか。「やっぱり買うんじゃなかった」とは、決して思いませんでしたよ。でも一緒に食べた妻は、別の感想だったみたいですが。


こうした遊び心で攻めてる商品は、悪ふざけと受け取る人もいるかもしれませんが、私は嫌いではありません。赤城乳業がガリガリ君「コーンポタージュ」や「ナポリタン」を発売して、前者は売れたもののナポリタンが大コケして大損害を出した(私はナポリタン、マズいとは思わなかったですよ)そうですが、企業のチャレンジ姿勢としては応援したいと思います。


カップ焼きそばでは、ペヤングもなかなか攻めた商品を出していますね。「わかめMAXやきそば」、ネットで大量のわかめの写真を見て、店頭にあるうちに一度食べたいと思っています。「パクチーMAXやきそば」も発売予定だとか。


リンク先の試食体験記もご参考に。このサイトはジャンクフードをいろいろ試食しては結構ボロクソにけなしていますが、その中にも愛情?が感じられる気がします。

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2016年ヒット商品番付 (2)日々雑記

20161216





続きです。前頭以下は書けるネタのみで。


小結(東) 大谷翔平
今年のこの人が小結では役不足でしょう。ホントに凄いやつですよね…まさにモンスター。投打の兼任を認めた日本ハム球団の先見の明にも拍手。再来年には大リーグ、と言われているようですが、大リーグでも両刀使いを認めてくれるチームがあるでしょうか。いやいや日本でもっと彼を見たいです。

小結(西) 広島(5.30)
25年ぶりのセ・リーグ制覇だけでなく、オバマ大統領の広島訪問は時代の大きな転換点になったと思います。「この世界の片隅に」も広島だし。

前頭  トランプ現象(3.4、11.9)
いざ大統領になることが確定したら、覚悟していたほどの(あくまで限定つきで)滅茶苦茶でもないようにも見えます。でも就任したらどうなるかわかりませんよ。台湾をめぐって中国と駆け引きしているのは、注目ですね。オバマは中国がどんな狼藉を働こうが、野放しの我関せずでしたから。

前頭  小池百合子改革(9.6)
選挙で圧倒的支持を集め華々しく都知事デビューしたのは鮮やかでした。しかし豊洲問題では自己PRに終始し何ら前向きな解決を得ることなく先送り。盛り土がどうのこうのと、本質とは無関係なことにこだわって関係者に多大な迷惑をかけています。オリンピックでも思いつきの提案が目立ち、森喜朗氏に手玉に取られている印象さえありますね。巻き返しの一手はあるか。

前頭  低価格消費
「しまむらや100円ショップで掘り出し物探し、外食の低価格メニューが支持を集めるです」って。アベノミクスは、どうしたの?

前頭  インスタ映え消費
これはわかります。私も、ブログネタにしたいが故にユニークな商品を買ってみたりすること、ありますもの。(実際には記事にしないことも結構あるのですよ)肉山盛りのローストビーフ丼も、インスタグラムで拡散したことで全国的なヒットメニューになったのですから、馬鹿にできないです。

前頭  民泊
今一つピンときません。営業として民泊業を行うとは?ホームステイの仲介ぐらいのことなら理解できるんですが。果たして経済効果がどれほどあるのでしょうか。泊める側泊る側、双方どれだけ信頼できるのか。民泊が日本社会に馴染むのは簡単ではないと思います。

前頭  ダイソン・スーパーソニック
扇風機同様、どうやってあの構造から風が吹くのかわかりません。誰か教えてください。

前頭  カップヌードルリッチ(6.1)
第3弾「無臭にんにく卵黄牛テールスープ味」も発売されました。名前が長い。やっぱり「フカヒレ」が人気のようです。


ところで番付には「真田丸」が入っておりません。少なくとも前頭上位くらいにはランクインしていいと思いますが…

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2016年ヒット商品番付 (1)日々雑記

20161215



今年の漢字に「金」が選ばれたとのこと。オリンピックの年はいつでも金ですか。感慨も驚きも全く感じませんな。投票で選ぶのに適したものと、そうでないものがあるでしょう。もうこんなイベントを、メディアで取り上げる必要もないのでは。識者が選んだ「うーん、なるほど」と唸らせるようなものを、どこか他所の企画でやってみては。


さて恒例、日経MJ紙の「ヒット商品番付」が先日発表されております。今年も感想など。日付が入っているのは、その時の当欄で扱ったものです。


横綱(東) ポケモンGO(7.24)
文句なしの横綱。ただ話題がしぼむのも、かなり早かった印象があります。今も皆さん毎日のように楽しんでいるのでしょうか。運転中にやるのは、勘弁してほしい。


横綱(西) 君の名は。
大関(東) シン・ゴジラ(8.19)

両方を東と西に置けば番付として納まりが良かったとは思いますが、前者が200億を超える大ヒットになっては、同格にするわけにもいかなかった苦渋の選出ですね。「君の名は。」は夢のある、素敵な映画だと思いました。絵の美しさは素晴らしいし、ストーリーもなかなか良いですね。ちゃんとすれ違いの映画になっていますし(笑)。飛騨市をはじめ聖地巡礼が盛んなようですが、諏訪湖にはあまり似てないような気がします。


大関(西) AI
海堂尊のバチスタ・シリーズの読者としては、エーアイ、といったら「死亡時画像判断(オートプシー・イメージング)」でしょう。それはさておきこの言葉、意味が広すぎてよくイメージできにくいです。スピルバーグの映画からもう15年もたつのですね。


張出大関(東) ピコ太郎(PPAP)
どこがこれほどまでに受けたのか、本当に不思議。


張出大関(西) リオ五輪(8.8、8.17)
メダルもたくさん取ったし、良かったんじゃないですか。マーケティングの文脈で「ヒット商品」と言えるのかどうか、よくわかりません。


関脇(東) 日産セレナ
関脇(西) PSVR

車ネタもゲームネタもパス。本当に知らないんだもの。

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この世界の片隅に読んだり見たり

20161212





「君の名は」「聲の形」。今年は日本産アニメの超当たり年だと言われます。そしていま、静かに上映をはじめ今では爆発的なヒットが予感されるのが、本作「この世界の片隅に」です。SNSで評判が広まって、絶賛する声が私の目にも頻繁にとまるようになりました。これはぜひとも観なくては、と思い、先日台場へ行った折に観てきました。


この映画は、太平洋戦争中の暮らしを描いた映画です。主人公すずは絵が上手で、ちょっぴりボーッとした女の子。広島で生まれ、18歳で見合い結婚し呉にお嫁に行きます。呉は戦艦大和を建造した軍港。市街地から離れた郊外の集落で日々の生活を送ります。


畑の世話をし、買い物をし、料理を作り、裁縫をし、何でもないような日常が淡々と、しかしテンポよく描かれます。戦争が進むにつれ物資は不足し、空襲が始まり、すずの大切にしていたものがだんだん失なわれていきます。けれども怯むことなくへこたれず生きていくすずの姿は、なんとも明るく愛おしい。


すずの声を演じるのん(本名、能年玲奈)。素晴らしいです。彼女とすずのキャラクターがぴったり合致し、絶対にこの組み合わせしかありえない、とまで思わせます。


そして緻密で美しい映像。後で知りましたが、綿密な時代考証によって当時の街や村、人々の服装、建物の様子、その日の天気、商店主の顔つき(!)などを尋常ならざる精度で再現しているそうです。その頃の現地を知るはずのない私にも、圧倒的なリアリティであることは伝わってきます。(登場する重巡洋艦「青葉」は、昔プラモデルを作りました。煙突の形に特徴があり、すぐ思い出しました)


暗く悲惨な戦時生活を描く映画は、いくつもあります。その中で強く正しく生きていく主人公も、大勢います。しかしこの映画は、決して反戦を押しつけがましく声高に語ることなく、ほんとうに自然のまま。なのにジワジワくる。こんな映画があるのか…と思います。


原作はこうの史代氏のコミック。急いで買いました(まだ読んでないが、これから読みます)。監督の片渕須直氏は映画化の企画にあたり、ほとんど資金ゼロからスタートし、応援する多くの人々から寄付を募って完成にこぎ着けたとのことです。寄付者の名前が映画の最後にクレジットされています。


来月からは伊那や飯田の映画館にも来るようですよ。ぜひ観に行ってください。私も、きっともう一度、行きます。

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今年の一皿食べもの

20161209



師走。「今年の○○」やランキングが話題となる時季になりました。


先日発表されたのが「今年の一皿」。ぐるなび総研によるものです。今まで聞いたことがなかったですが、一昨年から行われていたようです。同社のサイトによりますと、

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今年の一皿®とは
日本の食文化の記憶。株式会社ぐるなび総研は、日本の豊かな食文化を共通の記憶として残していくためにその年の世相を反映した料理を「今年の一皿®」として選定し、発表します。

選考基準
 その年に流行または話題となった。
 その年の社会の動きと関係が深く、世相を反映している。
 食文化の記録として後世に受け継ぐ価値がある。
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ということです。
ずいぶん気負った趣旨ですね!後世に受け継ぐ価値とは、また大きく出たものです。それはそれとして、専門家たち(小山薫堂なんかが入っているのが嫌らしいが)が選んだ「今年のヒット商品・飲食編」に相当するものとして、興味深いものです。


2014年は「ジビエ料理」 2015年は「おにぎらず
そして2016年選ばれたのは「パクチー料理」。他(次点)には日本ワイン、シュラスコ、こうじ甘酒、進化系餃子、ローストビーフ丼が選ばれました。詳しくはリンク先をご覧ください。


パクチーについては以前書いたこともあります(12.7.4)。年を追うごとに、毛嫌いする人の割合は減り、人気は広まってきていると思います。大手メーカーもパクチーに注目しており、ヱスビー食品さんでは以前からフレッシュのパクチーを青果として販売したり、またパクチーのソースやペーストを商品化したりと、ずいぶん力を入れてきています。


私は前から書いている通り、家族も含め大好きで、自宅でも栽培しているほど(写真)。薬味のポジションにとどまらず、パクチーが主役となるような料理が話題になっていることは確かで、私も食べる機会がないものの何度も料理雑誌で目にしています。まだまだこのへんのスーパーでは、見かけることは少ないですが、徐々に浸透していくことでしょう。


今年の一皿、発表当日にはTV各局のニュースでも取り上げられ、注目の高さがうかがえます。いっときのHanakoのようなブーム作りに終わらないよう、また東京目線に偏らないよう、広い視野をもった選考がされていけば、それなりの価値ある賞になりうると思います。

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B-1グランプリin台場 (2)しごと

20161207

この記事を書くのに、来場した人はどう感じたのか検索してみたのですが、twitterもブログもほとんどヒットしない。来場者が極端に少なかった現れだろうと思います。


なぜこんなことになったのでしょうかね。告知不足だという人もいましたが、すぐ思いつくのは、東京で開催させる類似イベントの多さ。そのままB-1グランプリ(首都圏版とか)を名乗るものもあれば、ラーメン祭りだの肉祭りだのエスニック祭りだの、年がら年中何かやっています。今さら全国から大集合といってみても、東京の人には新鮮さは感じられないのでしょう。


そして、登場してくる各地の「食」そのものの魅力不足。今回私もいくつかのブースを回って食べてみましたが、文句なしにこりゃ美味しいや!なんてものは、そんなにはありませんね。五十六ものブースがあっても、焼きそばやら鶏肉系やらが多く、もっともっとバラエティがほしい。


極論すればいわゆるご当地グルメは、現地で食べるから楽しく美味しいもの。だからこそ、まちおこしの素材になりうるはずです。それを東京で食べさせることは、始めのうちは知名度を上げる意味もあったのでしょうが、やっぱり都会の人が食べてすぐ感心するようなものは、少ないのかもしれません。ソースかつ丼やローメンがリピーターを呼ぶような存在であってくれればいいのですが。


もちろん美味しいものもありました。今回食べた中、明石の「玉子焼き」は文句なしに美味しかった。いわゆるタコ焼きに玉子をたっぷり入れてふわふわに仕上げ、熱いだしつゆをつけて食べるもの。私は学生時代に開高健の小説「新しい天体」でこの食物の存在を知りました。時々似たようなものを食べる機会はありましたが、何だこんなものか、わざわざ文豪開高健がとりあげるほどのものかなと思っていました。


一度は現地の本物を食べてみたいとずっと思っていたのです。今回食べたものは、想像を上回るおいしさで、見事今年度大会のグランプリを受賞しました。最近の大会では上位入賞の常連だったようですね。


参加した駒ヶ根・伊那の皆さん、まことにお疲れ様でした。せっかくたくさん用意したものを食べてもらえなかった悔しさ悲しさを思うと、まったく残念です。

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B-1グランプリin台場しごと

20161206

この週末、ご当地グルメの祭典「B-1グランプリ」が東京はお台場で開催され、地元の「駒ヶ根ソースかつ丼」「伊那ローメン」が共に出場するとあって、激励に駆けつけました。。


2010年9月、神奈川県厚木市で第5回大会が行われたときには長男を連れて出かけ、猛暑とものすごい人出の中、大汗をかきながら行列に並んだことを思い出します(当ブログにも3回にわたって書いています)。このとき主催者発表では二日で43万人という途方もない集客、人気商品を購入するには1時間以上並ばなくてはならない有様で、地方発のグルメに対する関心の高さを肌で感じました。駒ヶ根ソースかつ丼も4400食を売り切りました。


それが今度は東京のど真ん中での開催とくれば、どれほどの入場者があるでしょうか…各出展者も大きな期待をもって臨んだことと思います。ところが3日土曜日の夜、参加した人から聞くには、来場者が信じられないほど少なく、かつ丼もまるきり売れなかったというではありませんか。駒ヶ根だけではなく、どこのブースも閑古鳥だったのだと。


そんな馬鹿な!?半信半疑で4日の日曜日、開場時間の9時半に会場に駆けつけてみると…


ええっ、本当に人がいない。駒ヶ根ソースかつ丼も、伊那ローメンも、会場を全部ぐるっと回ってみましたが、行列のできているブース、ひとつもなし!これは、来場したお客さんにとっては気軽に各地のグルメを数多く楽しめて結構なことだとは思いますが、全国各地から集まった出展者の皆さん、泣いちゃうでしょ。


午後1時過ぎまで会場におりましたが、朝より人は出ては来ましたが、厚木のときの熱気には、ほど遠し。何だか複雑な、まことに情けない気持ちで会場を後にしました。。主催者発表では来場者は二日間で20万2千人だそうですが、とてもそうは見えない、ちょっと信じがたいです。

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意外な登場読んだり見たり

20161130





大河ドラマ真田丸。いよいよ大詰め、信繁(堺雅人)に最後のひと暴れをさせてやりたいところですが、次々に翼をもがれ刃を失い、何だか観るのがつらいですね。徳川の巧みな知略によって、せっかくの出城・真田丸も打ち壊され堀も埋められ、物語は豊臣の破滅に向けて着々と進んでいます。


そんな中、前回の放送で意外な人が登場しました。江戸にいる信之(大泉洋)が、弟信繁を案じながら小野お通(八木亜希子)の館で耳掃除をしてもらっています。そこへ突然現れた妻、稲(吉田羊)と侍女にして元妻のこう(長野里美)。「なんでお前たちがここへ!?」とうろたえる信之。


「浮気ではない、この女といると癒されるのだ」と弁解にもならない言い訳をする信之ですが「これまで旦那様の癒し係は私の仕事だったのに!」と激高しお通に飛びかからんばかりのこう。(笑)


「勘違いなさいますな、殿様は私の愛しい人ではなく、お客様でございます」と悠然と微笑むお通が、「先ほどから次の方がお待ちですよ」と襖を開けると…


そこには大河ドラマテーマ曲を振っている指揮者、下野竜也氏が!助平親父というにはいささか純真すぎるような顔をして、ちょこんと座っているではありませんか。びっくりしましたな。オープニングにもクレジットされていませんでしたし。台詞らしいセリフはなく、ほんの十数秒の登場で、音楽好きな人でなければ「あの人誰なんだ?」と思うくらいの唐突さではありました。


下野氏は意欲的なプログラム、幅広い活動でめきめきと頭角を現し、現在第一線でバリバリと活躍中の指揮者です。以前飯田で「アフィニス音楽祭」というのをやっていたとき、私、彼の棒で演奏したことがあるのですよ。見た目はずんぐりとして、失礼ながらあまりカッコイイ感じではないのですが、冷静沈着なご指導ぶり、棒に説得力があり音楽はお見事でした。


私はたまたま音楽をやっているから気付きましたが、他のジャンルの有名人も、どこかにカメオ出演しているのかもしれませんね。三谷幸喜らしい、油断も隙もありません。

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ヌーハラ (2)食べもの

20161125



伊丹十三監督の「タンポポ」(1985)という映画があります。興行成績はあまりかんばしくなかったようですが、私はどういうわけか大好きで、録画して何十回も(!)観ています。


この映画は流行らないラーメン屋の店主、タンポポこと宮本信子を、山崎務、渡辺謙らのラーメンオタクが手伝って繁盛店に育てていくお話ですが、本筋とは全然関係ない食に関するさまざまなエピソードが脇道として十数編も盛り込まれ、抱腹絶倒のコメディ、かつ、すこぶる美味しい映画になっています。当然、登場人物たちは盛大に音を立ててラーメンをすすっておりますが、ヌーハラ的に面白いのは脇道エピソードの方です。


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岡田茉莉子演ずるマナー教室の先生が、高級レストランの一角でスパゲティの食べ方を若い女性たちに指南しています。

岡田「…では、音をたてないように召し上がっていただくわけですが」

絶妙のタイミングで、レストランの一角から凄まじい「ズズズッ」という音。一同が振り返ると、外国人の男性がスパゲティを食べている。

岡田「(それを無視して)この場合大切なことは、けして音を立てないことです」

外人男性、すごい音を立ててスパゲティをすする。

岡田「絶対に、音を立ててはいけません(お手本としてスパゲティを慎重に食べてみせる。皆がじっと聞いていると、僅かにチュルッという音がする)…これくらいの音でも、外国ではぜぇったいに許されないのです!

さらにズズズッと美味そうにスパゲティを食べる外人男性。怯えたような顔をしてそれを見る生徒たち。意を決して食べ始めるが、誰ひとりお上品に食べる人はおらず、みんな親の仇のようにズズーズズーとすすりまくる。憮然とする岡田茉莉子だが、抗しきれず自分もすすり始め、マナー教室はめちゃめちゃになってしまう。
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ちなみに外人男性を演じているのは、フランス人にして名パティシエのアンドレ・ルコント氏でした。


伊丹氏はどこぞのラーメン屋で色紙を残し、その余白のシミに矢印をして「激しくすすりこんだために飛び散ったラーメンのおつゆ」と書いたことがあるそうですから、ラーメンを盛大にすすって食べるのが美味い派の人であるのは間違いなく、だからこそ、このエピソードを盛り込んだのでしょう。


当時ヌーハラなどという言葉がある筈もありませんが、形骸化したマナーと海外崇拝を笑い飛ばし、おいしく食べればいいんだよ、というメッセージですよね。ただしスパゲティに関して言えば、すすって食べたからって美味しいとは思いませんけど。ミートソースやナポリタンをすするなんて、ぜぇったい食べにくいですよ。…すすれない私の負け惜しみかな。

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