「おいしいことなど徒然と」

社長ブログ

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松竹梅しごと

20121230



朝からあいにくの雨。会社は今日30日で仕事納めです。


企業によっては9連休というところもあるようで羨ましいですが、ここはお客様にとっても(もちろん当社にとっても)書き入れ時でありますので、しっかりやらせていただきます!ちなみに新年は4日より。


例年のようにM君が門松としめ縄を作ってくれました。今回はしめ縄がすごい。横綱土俵入りや運動会の綱引きにも使えそうな、極太のやつです。会社玄関を堂々たる迫力で飾ってくれています。


お取引のメーカーさんから毎年頂戴する盆栽。今年も届きました。今年のは「松竹梅」。新春の縁起物と言われるものですね。一鉢の中に、松、竹(実際は笹)、梅、それに菊と南天(これは作り物)まで一緒に入った、宝船みたいなゴージャスな盆栽です。


以前は勿体なくもじきに枯らしてしまうことが多かったのですが、ここ何年かは事務のIさんが丁寧に水や肥料をやってくれて、長く楽しんでいます。2年前に戴いた万両は、今年も赤い実をしっかりつけています。


神棚を拭いて、鏡餅を飾り、あとは新年を待つだけです。


皆様、よいお年をお迎えください。


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寒さの師走日々雑記

20121228



朝から曇り空でしたが、昼過ぎにちらちら雪が舞い始めたなと思ったら、見る見るうちに本格的な降りとなりました。夕方の今はもう、路面も真っ白です。5㌢くらい積もったかな。このまま夜半まで降るようだと、寝る前にちょっと雪かきをしなくてはなりません。


これで12月に入って3回目の雪です。例年よりだいぶ早く、冬の真っただ中に入った感じです。気温を見ても、出社する時間帯で連日-5°くらいですが、普段の冬なら1月に入ってからの気温ですね。駒ヶ根でも当社よりもうちょっと山沿いの場所では、一昨日の朝は-13°だったと聞きました。


寒いのはいいですが、雪は正直、あまり多く降って欲しくないですね。小売にせよ飲食にせよ、消費者の出足にはストレートに影響します。配送の車も事故が心配ですし、入荷の遅れ(今年は明日で実質的には入荷はおしまいですが)もあるかもしれません。


子供の頃、手袋をしないで歩くと短い時間でも本当に冷たくて、手をポケットから出していられなかったものです。温暖化でしょうか、近年そんな日はひと冬に何度もなくなってきたのですが、今年はまだ体が寒さに慣れていないこともあるのかな?そんな日が何日かあったような気も。


困ったことに気温ばかりか売上も寒いのが今年の師走です。地域全体を覆う不景気に加え、まるまる半月かかった総選挙、そして笹子トンネルの事故。明日からトンネルは対面交通で開通するそうで、長野県南部へ来る方々が無理なく通行できるようになってほしいと思います。それでも一旦高速を降りることを考えれば、時間や距離のロスはだいぶ解消されるのではないでしょうか。年末年始の人の移動がスムーズにいけることがどれほど有り難いことか、改めて実感します。


当社、仕事納めは30日です。どうか事故なく年を越せますように。


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銃社会の行方日々雑記

20121223



昨日は夜中に降った雪の上に、朝から雨がたっぷり。水を含んだずっしりした雪の始末が大変でした。


米国・コネティカット州の小学校で、児童ら26人が死亡する悲惨な銃乱射事件が起こりました。20歳の犯人は自宅で母親を射殺、自らも犯行後に自殺と、被害者遺族にとってはまったく怒りのやり場もない事件となりました。


米国では、ホームセンターでも銃を購入することができる(そりゃまあ、若干の審査くらいはあるんでしょうけど)ことで知られています。こうした惨事が起こるたびに、銃規制をどうするかの論議が巻き起こりますが、一向に規制が進む様子はありません。


背後には、ご存知全米ライフル協会(NRA)の存在が。圧力団体として、政府、軍需関係、与野党問わず保守派の議員たちに大きな力を持っている組織です。かつてはスペクタクル史劇のヒーロー、ベン・ハーこと故チャールトン・ヘストンが会長をつとめていました。


NRAが今回の事件を受けて何を言い出すかと思ったら…再発防止策として「すべての学校に銃で武装した警備員を配備せよ」「銃を持つ悪人を止められるのは、銃を持つ善人だけだ」と、まことに唯我独尊的な記者会見を行なって大顰蹙を買っています。


かつて「ボウリング・フォー・コロンバイン」という映画が大きな話題になりました。熱血反逆の監督マイケル・ムーアによるドキュメンタリー。99年に起こったコロンバイン高校での生徒による乱射事件を扱ったもので、アカデミー賞も受賞しています。ムーアは銃社会に強烈な皮肉と抗議を浴びせ、NRA会長のヘストン宅までアポなしで押しかけ突撃取材をしています。(まだ見ていない方には一見をおすすめします。重い題材を扱っているのに、エンタテインメントとしても成立しているのは驚きです。字幕よりも日本語吹替がいいと思う)


この映画でへえと思うのは、実はアメリカ以上に銃が一般に普及しているカナダでは、銃による犯罪発生率がとても低いこと。カナダの住民たちは家のドアに鍵をかけないそうです。(ムーアは住宅の扉を手当たりしだいにノックするが、ほとんど鍵はかかっていない)この違いは何によるものか?


そこには先住民インディアンや奴隷として扱ってきた黒人たちの復讐を潜在的に恐れているアメリカ白人のメンタリティがあるのではないか。国民性にそもそも根深いものがあり、また自分の家や家族は自分で守るという意識が過剰に発揮されていて、それを是認する声もまた高い、ということなのでしょうね。ハロウィンで仮装して隣家を訪れた日本の留学生が、強盗と間違われて射殺された事件も記憶に新しいところです。


世界の警察を自任するアメリカが、自国でこれほどの犠牲を出していながら銃規制に無頓着であるのは、不思議かつ理不尽なことです。オバマ大統領は今回の事件を機に、今度こそ銃規制に着手しようとしているそうですが、今更「刀狩り」を行なうのも、半端でなく大変なことだろうと思います。


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2012ヒット商品番付 (3)日々雑記

20121216



ただいま衆院選開票直前、開票を前に「その3」をアップしておきましょう。
以下、前頭の書けそうもないネタはパスで。


(LTEスマホ/JINS PC/ビックロ/渋谷ヒカリエ/)

黒ビール
これはいいものです。訳あってw夏場以外はビールは控えめにしているのですが、ちょっと二口三口飲むには黒ビールのコクはちょうど良い。

ザクとうふ
まだ話題になる前、店頭で見かけて買いました。枝豆味でおいしかったですが、何でガンダム型である必要があるのか、わかりません。マジンガーZのパイルダーではいけませんか。

街コン
この秋、駒ヶ根でも開催されました。ちょうど会社の会議の日で、終わってから街に繰り出したところ、時間はもう遅めでしたが人は結構街に出ているようでした。大いにやっていただきたい。

一人カラオケ
練習に行くのならわかるけど。

塩こうじ
これはもう食品界の大ヒットですね。家でも妻があれこれ試しており、食べた後で「どうやって作ったと思う?」なんて聞かれるので、油断も隙もありません。

焼き肉牛丼
5月29日の記事で書きました。相変わらず流行っているようですね。

聞く力(阿川佐和子)
週刊文春は立ち読みするくらいですが、彼女の対談は同じく女性作家による週刊朝日の連載インタビューよりよっぽどいいと思います。

(実はスゴイ!大人のラジオ体操/炭酸美容/エリクシールデーケアレボリューション/)

俺のフレンチ・イタリアン
すごく流行っているようですね。銀座の店の前を通ったことがありますが、ワイワイととても楽しそうな雰囲気でした。いわゆるワイン居酒屋は大好きですが、それこそ居酒屋価格で本格料理(食べてないのでわかりませんが)を楽しめるのですから、既存のお店も大変でしょう。

(ゼウス/プレーンストッキング/ドアモニ/)

ファストフィッシュ
当社でずっと売れている「骨なし魚」だってれっきとしたファストフィッシュですよね。

(個人輸入代行サイト/DXウィザードライバー/)

山下達郎&ユーミン
この人たち、こんな順番にいていいんですか。


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2012ヒット商品番付 (2)日々雑記

20121215



続きです。。


小結(東) 阪急うめだ本店
大阪に行く機会そのものが少なく、ましてやデパートめぐりとなると。梅田の阪急は十数年前に一度、中をざっと通ってみたことがあるくらいです。広い、とは思いました。私がデパートに行くのは基本的に地下食品売り場に限られ、それ以外のフロアは妻のお供をする時くらいです。デパ地下めぐりは大好きです。洋惣菜、パン、洋菓子、酒、etc.


小結(西) メッツコーラ
食事中に飲むコーラ、しかも太らない。不思議なコンセプトです。ハンバーガーやピザとなら、いいのかも。これさえ飲んでいれば、脂っこいものをいくら食べても大丈夫、でないのは言うまでもありません。私も「今夜は禁酒」と決めた日だったら飲むかな?う~ん、いい年して食事に甘い飲み物じゃなあ。


前頭1(東) 東京駅
完成してから、乗り換えの際にドームの中を覗いてみました。なかなかいい感じだと思いました。もう少し古びてくるともっといいかな。駅のファサードをスクリーン代りに使った光のイベントはぜひ見てみたかったです。
ステーションホテルに一度泊まってみたいものだと前から思っているのですが、改装を機に新婚旅行でもなければ手の届かないような値段になってしまいました。


前頭1(西) 86、スバルBRZ
車ネタにつき、パス。


前頭2(東) フィットカットカーブ
事務用鋏です。ご存知でしたか?こういう地味な商品に光が当たるのは、とてもいいことですね。普通の鋏は、刃の角度が狭まっていくにつれて切りにくくなりますが、これは刃の形状がカーブになっていて最後の「スパッ」まで快適に切ることができます。記事を読んであわてて購入し試してみました。


前頭2(西) コンビニチルド和菓子
チルドの和菓子も洋菓子も、ごくたまに食べてみることがありますが、最近のコンビニスイーツの向上ぶりにはまったく恐れ入ります。生菓子屋さんもうかうかしていられませんね。全然関係ありませんが、コンビニで酒を買うとき年齢確認をさせられるのには辟易です。


前頭3(東) トップ ハイジア
前頭3(西) レノアハピネス アロマジュエル

これ全然わかんないや。CMも見たことがない。花王さんも頑張って。


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2012ヒット商品番付日々雑記

20121212



12並びの日ですね。


恒例、日経MJ紙で今年のヒット商品番付が発表されております。感想などを。


横綱(東) 東京スカイツリー
新名所。混雑と高い入場料に恐れをなし、まだ上まで昇っておりません。車で近くを通ることはありますが、てっぺんを見上げる角度はすごいと素直に思います。本体や東京ソラマチの集客は予想を上回っても、ご近所の商店街はだいぶ当てが外れたと聞きましたが、どうなんでしょう。


横綱(西) 7インチタブレット
新しいものには一周してからやっと飛びつく私。人のを見せてもらうと「おお、すげえな」と思いますが、持ち歩くのが面倒臭いような。


大関(東) LCC
ローコストキャリア、ですか。そもそも飛行機に乗る頻度が少ないので、当分ご縁がなさそうです。「おとなの週末」誌で記者が散々な目にあった体験記を読みました。欠航のフォローがない・航空会社の原因であってもキャンセルや払い戻しができないケースなどなど赤裸々に書かれており、冗談にも利用する気になれませんでした。いくら安くても、飛ぶか飛ばないかの部分で信頼がおけないのでは困ります。機内食やサービスなんてどうでもいいよ。


大関(西) LINE(NHNジャパン)
まったく知識ゼロ。初耳の言葉です。誰か教えてください。


関脇(東) N BOX(ホンダ)
真四角のクルマですね。コマーシャルに記憶がないです。誰が出てましたっけ。しかし車については正直、書きようがなくて困ります。


関脇(西) マルちゃん正麺
これはもう、多くの場で語られていますね。私もこの商品については単独の記事で書こうかなと思っていたのですが、何となくタイミングを逃してしまいました。
発売時、メーカーさんからサンプルをいただきましたが、応対した当社の担当者は「並々ならぬ力の入りようでした」と言っていました。試食してみて確かにおいしかった。しかしこれほどのヒットになるとは、驚きです。ピークはとうに過ぎたと思われていた袋麺のジャンルに新しい命を吹き込んだ、画期的な商品でありマーケティングでした。


以下次回に。

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寒い週末日々雑記

20121209



昨日も今日も朝から細かい雪が舞い、日中も気温が上がらず、いよいよ冬だなあ、という週末となりました。


昨日の未明から朝にかけての強風が凄かった。自宅の寝間は南側に大きな窓があり、台風だったり吹き降りの時には窓に当たる雨音が激しくて寝られないこともあるのですが、この時の風はちょっと経験した覚えがないくらいのものでした。なにごとか、と思いました。


外に出てみると、近所のお寺の杉の木から落ちて飛んできた枯れ枝が町内いたるところに散乱し、吹き溜まりなど小山のようにうず高く積もっていました。


それどころか実家の門扉が写真のように無残なありさまに。築後相当たってはいますが頑丈な門扉で、もちろんこんなことは初めてです。あーあ、この修理、保険はきくのかな?


近隣の気象データを見ると、最大瞬間風速は19mほどだったようで、この地点の観測史上7番目の強風となっていますが、どうでしょう体感的には、そんなものではなかったような気がしますが…今年4月3日が過去最大だったそうです。(今見ると、このブログにもその日の強風のことを書いています。思い出しました。昼間のことだったので、門扉は開いていて無事でした)


私の子供の頃、朝起きると向かいの家の屋上から物干しの鉄枠がそっくり落下していたことがあり、それは驚きました。このときも、よほどの風が吹いたのだろうと思います。


あーしかし、寒い。本格的な冬はまだ、これからですがね。


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ゼロからトースターを作ってみた読んだり見たり

20121208



手作りの限界に挑む!


この秋出版された本ですが、ユニークな内容がちょっとした話題になりました。最近ようやく読んだので、ご紹介など。


著者はイギリス人で、デザインを学ぶ学生です。彼は卒業制作の題材を探すうち、ポップアップ(焼き上がったパンがガチャンと出てくる)トースターをゼロから自分の手で作ってみようと思い立ちます。


モデルにした普及品のトースターは3ポンド94ペンス(521円)。安い。でもこの安さって、便利さに比べて幾らなんでも安すぎるんじゃないの?こんな疑問が彼の発想のスタートでした。


「ゼロから作る」という言葉はこの場合、何を意味するのかというと…
たとえば部品を作る鉄。地中から鉄鉱石を掘り出すところから始め、自分の手で精錬し、叩いて伸ばし、部品として加工する。以下、プラスチック、断熱材となるマイカ(雲母)、銅、ニッケルなどの材料をすべて自力で調達・製造するところから始めようとする、「普通考えないだろう、アホじゃないか」ともいえそうなプロジェクトです。


その方法(試行錯誤)がいかにも非専門の学生らしくて笑えます。鉄鉱石を精錬するのに、高温の炉が必要になります。著者はまずコンクリのパイプ、ゴミ箱や書棚の板などを使った溶鉱炉?を作りますが、できた「鉄」は不純物を取り除けず、ハンマーの一撃で敢え無くバラバラ。次には母親の電子レンジを借用し、読者の期待通り見事レンジをオシャカにしてしまいます。


2台目の電子レンジの内部に断熱のセラミックウールを敷き詰め、ようやく苦難の末に加工可能な「鉄」を作り出すことに成功します。


かと思うと、プラスチックを作るために、ブリティッシュ・ペトロリアム社に電凸し原油を少々分けてもらおうとしますが、ハナから相手にもされず撃沈。最初はかなり厳しいルールを自分に課しているのですが、いよいよ無理っぽいとなると結構ヘナヘナと妥協してしまうところが、学生らしいというか。


著者は結局9ヶ月、約15万円をかけ、トースターらしきものを完成させます。表紙写真のドロドロしたやつがそれです。さて、このトースターをコンセントに繋いで、実際にパンが焼けたでしょうか?


消費社会に対する批評の書だなんていう人もいますが、そんなこともチラっと念頭に置きながらノリを楽しむくらい本だと思います。けれども日頃私たちが当たり前のように使っている機械がどれほどの蓄積から出来ているのか、たまには考えてみるのもいいかもしれません。


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トンネル天井崩落日々雑記

20121203



中央道笹子トンネルなんて、この私だって一年の間に何度となく通過しているトンネルです。えらいことが起きたものです。


昨日、伊那フィルのステージリハーサルのときに事故の情報が流れましたが、そのまま演奏会本番に突入し(まずまずの演奏だったと思います、感謝)片付け撤収、打ち上げへと長い一日だったため、深夜に帰宅するまでテレビを見ることなく状況がわかりませんでした。


テレビを見てぞっとしましたね。クルマ3台、9人の方が亡くなられましたが、崩落したのが別の日、別の時間帯であればもっと多くの犠牲者がでていてもおかしくない状況でした。私もほんの6日前にここを通って大宮に出張したばかりです。


助かったNHK職員のひと。次々に落下してくる天井板を、まるで映画のようにクルマで通り抜けて間一髪、危機から脱出したそうです。別番組で再現CGを観ましたが、助手席の奥さんが怪我をしたものの、いやよく助かりました。奇跡です。


原因がいろいろ言われております。経年劣化、地下水による腐食、311の大震災でトンネルの形が歪んだせいだ、というものまで。


経年劣化といったって、まだ30年ほどしかたっていないトンネルがこんな大規模に崩落するとは、誰が予想したでしょう。いや利用客はそんなことを前もって考えなくてもいいと思いますが、管理者の人なら当然「想定の内」には入っていなくては困ります。


下り線は一週間ほどで通行再開になりそうですが、事故処理と検査補修を経て再び上り線が使えるようになるには、だいぶかかりそうですね。しばらくの間は対面交通にして対応するのだろうか。高速バスなどは迂回路を通って1~2時間余計に時間がかかっているようです。2時間余計にかかったらウチから東京まで6時間、これだったら佐久を経由して長野新幹線を使ったほうがだいぶ早そうです。


同じ形状のトンネルは私の周囲にいくつもあります。当社から東京へ行くには笹子トンネル、名古屋へは恵那山トンネル、長野へは立峠トンネルと、どこへ行くにも現時点で同じ問題を抱えたトンネルを通らねばなりません。トンネル頼りは山国信州の宿命ではありますが、安全に通行できるよう早く原因究明と対処をしてほしいものです。


空が落ちてくるのを怖がった「杞憂」の故事が、現代に再現されるようでは困ります。


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強制された歓喜 (2)音楽ばなし

20121129

ヴォルコフによる「証言」は、衝撃的な内容で世界の音楽愛好者たちをパニックに陥れましたが、これが本当にショスタコーヴィチ自身の言葉なのかどうか、発表直後から真贋論争となっています。ヴォルコフの捏造であり信用が置けない、という研究者も数多くいます。当時学生だった私も買って読んではみましたが、この頃は彼の曲をまだそんなに知らなかったこともあり、あまりピンとこないものでした。


さて私自身がこの「交響曲第5番」を半年間稽古してきて、解釈をどう捉えるか、なのですが…


それまでの楽章で次々と現れる、凛と張りつめた悲劇の予感と熱狂、グロテスクなまでの皮肉と嘲笑、凍りつくような孤独感と激情あふれる慟哭。問題の終楽章はこれらを受けて、堂々たる行進から始まります。


しかしそれは、常にせきたてられるような焦燥とうらはらであり、中間部で現れる安らぎもどこか落ち着きのない不安が忍び寄っているように聞こえます。純粋な希望(救い)が感じられるのは、中間部最後のわずか8小節、ハープのソロの部分だけではないかと思います。


そして迎える輝かしいはずの終結部。私にはやはり、このフィナーレを開けっぴろげな歓喜と感じることは難しい。堂々としているけれどどこか空虚な、まさしく強制された歓喜とイメージする方がしっくりします。この場面を仕切るティンパニ奏者(私)の役目は、全オーケストラを威圧し、鼓舞し、強制することです。


でも、これはあくまで私自身の持つ印象であり、聴く人によって捉え方はそれぞれでしょう。いちいち小難しい理屈を考えなくても、豪快な迫力とあふれる抒情を楽しむ聴き方ももちろんOK(むしろこの方が一般的かな)。近代史のうねりの中で生まれた20世紀を代表する名曲を、多くの方に聴いていただきたいと思います。

 ★  ★  ★  ★  ★

伊那フィルハーモニー交響楽団
第25回定期演奏会

12月2日(日)午後2時開演 
長野県伊那文化会館

チャイコフスキー:「くるみ割り人形」組曲
ショスタコーヴィチ:交響曲第5番

指揮・征矢健之介

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